氷点下の日々

12月に入りました。今年もあとわずかです。
季節も本格的な冬突入で、道東も一日中氷点下となる日が続いています。

そうなると想像するのが雪景色ですが、残念ながら?現在ガーデンには雪がほとんどない状態です。
数日前に15度近くに気温が上がり、積もっていた雪もすべて溶けてしまいました。

珍しくガーデン西の丘からの景色。整地が後回しになっており残るぬかるみの水も完全に凍りスケートリンク状態に。

雪がないと不思議に寒さを余計に感じます。
実際に、同じ気候・大気の状態のとき、雪が積もっているときといないときでは雪がある時の方が気温は高いということです。

次に雪が積もると、そろそろ根雪になる頃です。何かと大変にもなりますが、やはり雪が待ち遠しい師走の始まりです。

冬色

冬の色は?

考える間も無く白、という答えが返って来るでしょうか。
特に雪国に住む人にとっては冬=雪=白、という等式が自ずと成り立ちます。

数日前には銀世界となったこの場所も(「白」の世界は「銀」という色で表現されましたね。日本語って・・・)、冬の太陽の元、すっかり秋枯れ色に戻りました。

蒼く高い空

そんな園内を歩くと、思いがけない冬の色に出会うことができます。

すっかり葉を落としたハマナスの枝の先には、紅葉する若い葉が伸びていました。

ハマナスの刺々しい枝先に若く赤い葉が鮮やかに色づいています。

また、園内に一本だけ植わって入るクサボケの木の下には、緑色の実がたくさん落ちていましたよ。
洋梨に似た実です。そのため長野あたりでは「地梨」と呼ばれているそう。
残念ながらそのまま食べることはできないのですが、果実酒などに利用されるということです。

キウイより少し小さいクサボケの実。

実はクサボケの木には夏の終わり頃、ツバキのような花が付いており、その花から樹の種類を調べたのですが、その時は分からずじまいでした。
季節が変わり実がなって、ようやくなんの木かわかった次第です。
自然は色々な形で私たちに語ってくれていますね。

初積雪

夜半から降り始めた雪が積もりました。
今朝にはくるぶしがすっぽり埋まるくらいの積雪です。長靴の出番です。

台風の影響か、つい昨日頑張って咲いてた、季節外れのシバザクラも完全に雪に埋もれてしまいました。

狂い咲きのシバザクラ

道路も事故が起こりやすい状態となります。くれぐれもご注意ください。

紅葉と秋の花

ぐっと秋も深まり朝晩の冷え込みもマイナスの報告が出る季節となりました。
道東にも紅葉前線がやってきて、ヤマモミジやカエデを中心に木々も鮮やな装いとなっています。

ガーデン内でもっとも赤く染まったのは、例年のごとく裏庭にあるこの木でした。

ひときわ赤く染まるハウチワカエデ

花々はすでに賑わいを潜めてはいますが、よく見るとまだまだ頑張って咲いている花を見つけることができます。
花を探しながらの散策もなかなか趣があっていいですね。

ルピナス、ラミウム、タンポポ・・・シーズンが終わった後に咲き忘れていたかのように咲く花も

阿寒摩周国立公園

今夜は十五夜、中秋の名月。
雲が多い夜ですがその合間からまんまるお月様が顔を出しています。

さて、8月に「阿寒摩周国立公園」へと看板を掛け変えた旧阿寒国立公園ですが、言葉通りに「看板が掛け変わった」のはほんの一部の案内板に留まっていました。
そん中、ようやく最近になって道路標識が変わりましたよ。見てください!

ようやく掛け変わった看板

・・・「掛け変わった」のではなく、上から貼り付けた感が満ちていますね。^^;
そして左右のアイヌ的紋様があまりマッチしていないような・・・いや気のせいですね。

町には1週間ほど前から雪虫が舞い始め、道東の山々にも雪の知らせが届き始めています。
今日は特に空気が澄んで、何もかもが美しく輝いて見えましたよ。
硫黄山二景。

ガーデン前の道路から。黄葉の草花に色を借りて。
手前中央のイチイ(オンコ)にはたくさんの赤い実が。(見えませんね)

絵本のような風景

ガーデン内にあるトドマツのトンネル。
荒天の日は、雨風を避けようと色々な動物たちが利用しているようです。

今日はいいお天気でしたが、キタキツネが一匹くつろいでいましたよ。

近づいても素知らぬ風。堂々としています。

まるで絵本の挿し絵のような風景を見せてくれました!

トドマツのトンネルの真ん中でゆったりとくつろぐキタキツネ。

台風と夏日と紅葉と

台風が過ぎ去り、昨日今日と日中は爽やかな好天に恵まれています。
気温も上がり、今日は真夏日に近い夏日となりました。

一見穏やかで平和な風景ですが、ガーデン内には至る所に台風の爪痕が。

根が浮き上がり隣の木に倒れかかるシラカバ。
ポッキリと折れた枝。

10本近くの木々が倒れたり折れたりしました。
バラやコスモスなどの草花も場所によって大きなダメージを与えられています。

昨年夏の連続台風のときにも同じような被害が出ましたが、今回はまさに一夜にしてこれだけの規模の被害となりました。

しかし、これもまた自然の営みの一つ。大きな木や枝ほど影響を大きく受けているのを見るときに、自然の摂理というかいのちのサイクルというものを感じます。

そして暑さは少し戻りましたが、ガーデン内や道々には秋を告げる紅葉が確実に色づき始めていますよ。
先陣を切って真っ赤に染まったのはニシキギ。追って壁を這うツタが色をつけ始めています。

紅葉のトップバッターはニシキギ。
紅葉の2番手はツタ。

秋の紫

気持ちのいい秋晴れの一日です。
高い空からの陽射しに草や木々も輝き嬉しそうです。

ひょろりと曲がったバンクスマツが何かを語りかけているよう。

この季節、道端を彩る紫色の花々が目立ちます。

ユウゼンギク

薄紫から鮮やかな紫まで、色を変えながら多くの場所に群生しているユウゼンギク。帰化植物です。

エゾトリカブト

こちらは花の形が特徴的なエゾトリカブト。強い毒がある植物として有名ですね。

秋の空

9月に入り天候もいくぶん安定してきました。
ここ道東川湯地方もここ数日は穏やかな夏の日差しを感じながらも確実な秋の気配を感じています。

野の花は徐々に勢いを弱め、やってくる冬にそなえているようです。
ガーデンにはコスモスやムクゲなど秋の花がまだまだ賑やかに咲いてくれそうですよ。

青空に向かって伸びるコスモスたち
今日の山々

ヤエザキオオハンゴンソウ

お盆も過ぎ、8月も後半に入ってから天候も比較的安定してきました。
陽射しがあっても暑すぎるということはなく、朝晩はかなり涼しくなってます。
ただ大きな台風が南から近づいているということで心配の種ではあります。

さて以前の記事でオオハンゴンソウのことを書きましたが、全盛期を迎えています。
道を走れば彼らで両脇が黄色く染まります。これが驚異とされる繁殖力なんですね〜。
そしてそんなオンハンゴンソウの群の中に混じるのが同じ色のハンゴンソウとセイタカアワダチソウ。
ガーデンの敷地内に咲いているのはセイタカアワダチソウだけになりますが・・・

夕日と山々とセイタカアワダチソウ

そんな中に、オオハンゴンソウと同じ背丈で全く同じ黄色の花なんだけど、オオハンゴンソウのような平面的な花ではなく球状に花びらがついている謎の花がところどころに小さな群を作っているのに気づきました。
車を止めて葉を見ると、これがオオハンゴンソウとまったく同じ葉の形。

このあたりに咲く「ハンゴンソウ」はオオハンゴウソウとアラゲハンゴウソウとハンゴウソウだけだったはず・・・と色々調べて見るとわかりました。
オオハンゴンソウの変異種である「ヤエザキオオハンゴウソウ」という花でした。
こちらももともと北米産の花で観賞用に昔日本に持ち込まれ野生化したということ。
オオハンゴンソウに比べ見た目も良いこともあり、庭先に植えられている場合もあるようです。

ヤエザキオオハンゴンソウ

オオハンゴンソウは駆除対象になっており大掛かりな駆除活動も行われていますが、八重咲きの方はどうなのでしょうか。見た感じではオオハンゴンソウ全体の数%程度の勢力しかない印象なので駆除されるのももったいない気がします。
ただ駆除活動は花が咲く前に葉から判断されるということなので、一緒に抜かれることになるんでしょうね・・・