8月の黄色い花

8月に入り雲の多い日が続いています。
アブの活動も下火になり過ごしやすいのは歓迎ですが、夏の日差しがご無沙汰なのは少し寂しいですね。

そんな中太陽のような黄色い花がガーデン内外を賑わせています。
目立っているのが「ハンゴウソウ」たち。
ハンゴウソウと呼ばれる3種類の花が咲いています。

オオハンゴンソウ
アラゲハンゴンソウ。キヌガサギク、ルドベキアとも呼ばれる
ハンゴンソウ

オオハンゴンソウやアラゲハンゴンソウは道端に群生しています。
どちらも外来種で生態系破壊の原因として駆除対象となっています。心なしか年々勢力が弱まっているような・・・

一方ハンゴンソウは元々日本に自生している植物。
他のハンゴンソウと同じキク科ですが別属で花の大きさやつき方もだいぶ異なっています。

ちなみにガーデン内にはハンゴンソウ類はほとんど見られません。
一見オオハンゴウソウのように見えるこんな花が咲いています。

キクイモモドキ。ヒメヒマワリとも

同じくキク科の外来種キクイモモドキ。
キクイモに似た花が咲くが、根が芋状になり食べられることはない、というところから付けられた名前だそう。
小さなヒマワリの花のように見えるところから「ヒメヒマワリ」とも呼ばれますが、小型のヒマワリでヒメヒマワリという名前の別の植物も存在しており、ややこしいことになっています。

黄色い釣船草。キツリフネ

おまけの黄色い花はキツリフネ。
ガーデン内ログハウス右の林の中に固まって咲いていました。

夏の実り

今日も曇りがちな道東・川湯温泉ですが、午後には強い日差しが差し込む時も。

今日から8月。夏も後半突入。
道々やガーデンの彩りも変化してきています。

そんな中で今日ご紹介するのが今旬を迎えている果実。主にベリー系。
半月ほど前から熟し始めているハスカップをはじめ、続々と色づいて来ています。

ハスカップ。青⇒紫⇒紺と熟すにつれ色が変わります
ジューンベリー。名前の通り6月に実るベリー。やや時期が過ぎていますが実っています
ラズベリー。お菓子作りではフランボワーズとしてお馴染み
レッドカラント。またはアカスグリ
ブラックカラント(クロスグリ)。別名カシスの方が名が通ってますね
グースベリー。グズベリー、セイヨウスグリとも。甘い実です
グミ。伸びたサクランボのような果実。サクランボのような酸味はなく甘い

ぜひ夏の収穫を味わいに来てください!

道を彩る白い花々

今日のガーデンは薄曇り。時折強い日差しが差し込みますが、暑過ぎもなく心地よいです。

ただし、アブがいなければ、の話。

現在アブが大量発生中。外作業で汗を流そうものならアブたちの格好のターゲットとなります。
虫除けしててもなんのその。服の上から刺してくる強者も。
作業もそこそこに退散。屋内作業に切り替えです。

毎年この時期1週間ほどアブたちの天下。過ぎ去るまで待つほかなしです・・・

ところでこの季節、野に咲く花々がテンポよく入れ替わります。
国道の両端に白い花が、この1ヶ月ほどで、高所⇒低所⇒中間と高さを変えて咲いています。

最初に高所に咲いていたのが中高木のハシドイの花。
続いて低所に咲くのが前回ご紹介したオオウバユリ。花はだいぶ落ちてきました。
そして今咲いているのが、低木のノリウツギ。
ガーデン内でもアジサイに似た花を楽しませてくれています。

ノリウツギの花

北海道では「サビタ」という名前でおなじみです。
アイヌの言葉から来たのかと思いきや、東北地方の方言から来た呼び方のようです。

サビタの花は枯れても落ちず、そのまま樹上でドライフラワーのようになります。
真冬のスノーシュートレッキングの時などにも見ることができる花です。

夏の風物詩

久しぶりに日が射す午後です。徐々に気温も上がっています。
とはいえ、少し前の猛暑とまではいかない様子で風が心地よいです。

さてこの季節、国道や農道の脇などに異彩を放つ植物が立ち並びます。
ガーデン内にもちらほら見られますが、やはり独特のフォルムが目を引き付けます。

その植物とは・・・

そう、オオウバユリです。

大きく広げた葉、まっすぐに伸びる太い茎、そして四方八方へと向かって咲く何輪もの花。
その姿は地底人の潜望鏡にも、全方向型のスピーカーのようにも見えます。

花を咲かせた株はそれで一生が終わりになるそう。
脇から出てくる子株が来年以降は花を咲かせるのだそうです。

アイヌの人々にとっても大事な花のようで、その球根を食用や薬として重宝していたということです。

かわいいお客さん

ここ2、3日道東ひんやりしております。
1週間続いた猛暑がどこへやら、この気温差には人間のみならず植物含め生き物全般戸惑っているのではないでしょうか。

そんな午後、施設内の作業部屋で作業をしていると、窓に衝撃音と同時に何かが落ちる影。

鳥がぶつかったかなと、その辺りを探してみるといました。コアカゲラさんでした。

体調15cmほどのコアカゲラ

拾い上げると目をパチクリしていますが動くことができないよう。失神は免れたけど脳震盪を起こしているのかな?
安全なところに置いてあげる。しばらくすると飛び立つかな、と思って見守っていましたが20分経っても動き出さず・・・

つぶらな瞳

「そうか、キツツキだから・・・」

と思い起こし、庭のカエデの木に留まらせてあげました。こちらの方がしっくりくるかな、と。

留まりはしたが、その場から動かず。心配です。

20分ほど経ったとき、急に首をキョロキョロと動かしたかと思うと、元気よく木の上の方に駆け上がって行きました。
一安心。

コアカゲラ

ナデシコ・セキチク・ダイアンサス

ガーデンのいくつかの場所でセキチクが咲き誇っています。

ご覧のように、セキチクとはナデシコのことです。ダイアンサス、とも呼ばれています。

一般的に日本で「ナデシコ」というと「カワラナデシコ」のことを指すということです。
花びらの切れ込みがより深く、ヒラヒラ感が強いのがカワラナデシコです。

それに対してセキチクは写真のように花びらの切れ込みは浅いです。またカワラナデシコに比べると背がかなり低いです。

カワラナデシコとセキチクを合わせて「ダイアンサス」と呼ばれています。

写真上のセキチクはガーデン内の比較的に目につくところに咲いています。
一方下のセキチクはちょっと分かりにくいところに咲いています。ぜひ探してみてください!

ウツギの花

全国的に荒れ模様な天候のようです。北海道は晴れ間もありますが、やはり霧や雨が多い天候が続いています。

そんな中ガーデンの中にある二つのウツギが花をつけました。

白く可愛らしい花はコゴメウツギ。
葉の形がカエデっぽいです。

コゴメウツギの花。入り口正面のナナカマドの下あたりに咲いています。

もう一つは斑入りタニウツギ。葉にまだら(斑)入っているのが特徴です。
ピンクがかった白いツツジに似た花です。
こちらは野生種ではなく園芸種ですね。

池の周りに咲く斑(ふ)入りタニウツギの花。

コウリンタンポポ

本日は晴天なり。
予報ですと道東では30度を超える場所も出るそうで、ここ川湯も強い日差しが照りつけています。

入り口を入ってすぐ左側、旧印刷小屋の周辺や、物置棟の北側にコウリンタンポポが咲きはじめました。

コウリンタンポポ、別名エフデギクまたはエフデタンポポ

鮮やかなオレンジの花が群生しているので結構見応えがありますよ。

ただ、コウリンタンポポもルピナスと同じくもともと日本には存在しなかった帰化植物。
北海道では元々の生態系に大きな影響を与える植物とみなされ、場合によっては駆除すべき花ということです。

今の所敷地内では限られたところにしか生息していないので、ガーデンを彩ってくれる季節の花の一つとして、のままにして愛でていければと思います。

ツタに咲く白い花

今週から夏の日差しがやって来るらしい。

という天気予報とはうらはらに、ここ弟子屈・川湯は曇の多い、ややひんやりした一日となっています。

管理棟の入り口左、南側の壁に這うツタを覆うように広がる植物が白い大きな花を咲かせています。
一見、ツタの花のような錯覚ですが、よく見ると別の花、クレマチスでした。

毎日違った表情を見せてくれる、この季節ならではの楽しみですね。

ツタとクレマチス

夏の花

今日の道東、天気予報は一日曇りということでしたが、厚い雲の隙間から時折やわらかい陽が差し込みます。

ガーデン内にも徐々に夏の花が咲き出していますよ。
ひときわ目立っているのはルピナスです。

紫のルピナス

ルピナスは別名ノボリフジとも言われる花で、北海道の夏を代表する花の一つとなっています。
比較的大きな花をつけ、群生するため目立ち、道内のいろんな場所で目にすることができます。
花の色も、青、紫、ピンク、白・・・などバリエーション豊富で鮮やかです。

もともと外来種で、繁殖力も旺盛なため固有種を駆逐する恐れがあると、一部では危険視されたりもしていますが、北海道の夏を鮮やかに彩ってくれる花であることは違いないですね。

ルピナスの陰に隠れるように、コンロンソウが可憐な花を咲かせていました。

コンロンソウ