霧と桜

あまり知られてはいませんが、弟子屈町には日本最大、世界でも2番目の大きさと言われているカルデラである屈斜路カルデラがあります。
弟子屈町の北半分を覆うほどの大きさで、川湯温泉はそのカルデラの中に存在している街であり、川湯ビレッジ・摩周ガーデンもその中にあります。

カルデラは火山活動の結果できた大きな窪地のことで、その地形の性質上夏場には霧が溜まりやすくなります。
屈斜路カルデラには、釧路沖で発生し北上して来る海霧も流れ込んでくるため、さらに霧が溜まりやすいのです。
その霧を高い場所、屈斜路湖の西側にある津別峠や摩周湖の第3展望台まで行くとと、雄大な雲海が眼下に広がっているのを見ることができきます。

その時川湯は、そう霧の中です。
今朝はそんな濃霧な朝でした。

その霧も日が昇り気温が上がるにつれ消え去り、爽やかな五月晴れの空が広がりました。
2、3日前から開き始めたガーデン内の桜たちもこの陽気で満開を迎えています。

ほとんどが濃いピンクの花を咲かせるエゾヤマザクラですが、ログハウスへの道の脇には淡いピンクの花を咲かせるチシマザクラが植わっています。

チシマザクラ

中庭の一角には、両側にエゾヤマザクラが立ち並び、桜のトンネルのようになった小径があります。
花が咲いている時期に通れるのは1年のうちの数日だけという貴重さ。

エゾヤマザクラの小径

是非一度観に来てください!